京都の旅で、ちょっと特別なお土産を探している方。
そんな方にぜひ知ってほしいのが「香老舗 松栄堂」です。
烏丸通沿いにひっそりと佇むこのお店は、宝永2年(1705年)創業、300年以上の歴史を持つ京都の香りの老舗。
今回はそんな松栄堂の魅力を、はじめての方にもわかりやすく、たっぷりご紹介していきます。
最後には、知っておくとちょっと嬉しい裏ワザやお得情報もまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

松栄堂ってどんなお店?
松栄堂は、京都御所のすぐ南、烏丸通二条のあたりに本店を構える、お香の専門店です。
創業は1705年。
もともとは「笹屋」という屋号で商いを始めたお店でしたが、三代目が京都御所の主水職(もんどしょく)として水や氷の管理を担っていたご縁から、本格的に香づくりに携わるようになったのだそう。
そこから数えて、現在は13代目。
300年以上にわたって、香りひとすじに歩んできたお店なんです。
「お香」と聞くと、ちょっと敷居が高いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
でも実際にお店をのぞいてみると、そのイメージはきっと変わります。
宗教用のお線香はもちろん、茶道で使う香木や練香、そしてお部屋で気軽に焚けるインセンスや、バッグに入れて香りを楽しむ匂い袋まで、ラインナップは驚くほど豊富。
老若男女問わず、進物や趣味、日々の暮らしの中の小さな贅沢として、多くの人に愛されているお店なんです。

京都本店の雰囲気と店構え
松栄堂の京都本店は、数寄屋風のしっとりとした佇まいが魅力的なお店です。
烏丸通沿いという、地下鉄でアクセスしやすい場所にありながら、一歩店内に足を踏み入れると、空気がふっと変わるような静けさがあります。
店内には香りごとに商品がずらりと並んでいて、見ているだけでも心が落ち着いてきます。
そして松栄堂の何よりの魅力は、店頭で実際にお香を試すことができること。
気になる香りがあれば、スタッフの方にお願いすれば実際に火をつけて香りを確かめさせてもらえます。
パッケージの印象だけで選ぶのではなく、自分の鼻で「これだ」と思える一本に出会えるのは、とても贅沢な時間です。
香りに詳しくなくても大丈夫。
スタッフの方々はとても丁寧に、好みやライフスタイルに合わせて香りを案内してくれます。
「リラックスできる香りが欲しい」「和室に合う上品な香りを探している」など、ざっくりとした要望からでも、ぴったりの一本を見つけるお手伝いをしてくれますよ。

隣接する「薫習館」も絶対に見ておきたい
松栄堂を訪れるなら、本店だけで帰ってしまうのはもったいない。
本店のすぐ隣には、2018年にオープンした「薫習館(くんじゅうかん)」という施設があります。
ガラス張りでモダンな外観のこの建物は、老舗の本店とはまったく違う雰囲気で、初めて見ると「ここも松栄堂なの?」と驚く方も多いそう。
薫習館は、日本の香り文化を多くの人に知ってもらうための情報発信拠点として作られた場所です。
そして何より嬉しいのが、入場が無料だということ。
予約も不要なので、観光や散策の途中でふらっと立ち寄れるのも魅力です。
1階にある「Koh-labo 香りのさんぽ」というスペースでは、さまざまな香りを体感できる仕掛けがたくさん用意されています。
天井から吊り下がった白い箱に頭を入れると香りが楽しめる「かおりBOX」は、常温で香るお香、熱を加えて香る練香、そのままの香りを楽しむ香木と、3種類の異なる香りの世界を体験できる人気の展示。
ポンプを押すと原料そのものの香りが楽しめる「香りの柱」もあり、お香がどんな素材から作られているのかを、香りで実感できる仕組みになっています。
館内は写真も動画も撮影自由で、SNSへの投稿も歓迎されているそう。
おしゃれな空間なので、写真好きの方にもおすすめのスポットです。
2階には、香りに関する資料を集めた「松寿文庫展示室」もあり、香りの歴史や文化についてじっくり学ぶこともできます。
香りを「知る・学ぶ・楽しむ」、その3つがぎゅっと詰まった空間。
お香に詳しくない方でも、十分すぎるほど楽しめる施設になっています。
お線香づくりの現場が見られる「香房見学」
もっと松栄堂の世界に深く触れたい方には、本店2階にある「香房(こうぼう)」の見学もおすすめです。
ここでは、職人さんたちが昔ながらの手仕事でお線香を作っている様子を、実際に見学することができます。
原料を撹拌するところから始まり、練る、押し出す、切る、生付け、乾燥、板上げといった工程を、間近で見ることができる貴重な機会です。
機械化が進む時代にあっても、松栄堂の高級線香の多くは、今も職人さんの手作業によって生まれています。
その繊細な仕事ぶりを目の前で見られるのは、なかなか体験できることではありません。
所要時間は約40分程度で、定員は10名まで。
平日のみで、希望の日の1週間前までに電話で予約をする必要があります。
事前の準備が必要な分、当日ふらっと参加することはできませんが、京都旅行の予定が決まったら早めに電話で予約を入れておくと、より深く松栄堂の世界を楽しめますよ。
どんな商品があるの?お土産にぴったりの逸品たち
松栄堂の商品は、とにかく幅が広いのが特徴です。
代表的なお香シリーズ「芳輪」は、648円ほどから購入できる手に取りやすい価格帯。
旅の記念や、ちょっとしたお土産にも選びやすいラインナップです。
巾着に入った匂い袋は324円ほどから。
バッグや引き出しに入れておくだけで、ふわっと優しい香りが広がる、京都らしい上品なアイテムです。
お香を焚くときに使う香炉は1620円ほどから揃っているので、お香とセットで揃えるのもおすすめ。
また季節ごとに登場する限定商品も松栄堂の楽しみのひとつ。
春には桜をモチーフにした匂い袋や、パンダや桜をかたどった香りの根付など、京都土産としても話題性のあるアイテムが次々と登場します。
20代から40代の女性に人気なのは、フルーツやお茶を思わせるような、フレッシュで親しみやすい香りのシリーズだそう。
伝統的な和の香りだけでなく、現代の暮らしに寄り添うような香りも豊富に揃っているのが、松栄堂が長く愛され続けている理由なのかもしれません。
アクセス方法とお店の基本情報
京都本店へのアクセスは、地下鉄烏丸線の丸太町駅から徒歩約3分。
7番出口を出て、烏丸通を南へ進むとすぐに見えてきます。
地下鉄烏丸線・東西線の烏丸御池駅からも徒歩約5分とアクセスしやすく、京都市内観光の合間に立ち寄りやすい立地です。
京都本店の営業時間は9時から18時まで。
薫習館は10時から17時までとなっているので、訪れる時間帯には少し注意してくださいね。
定休日は基本的になく、年始のみお休みになります。
電話番号は075-212-5590です。
香房見学の予約や、営業時間の最新情報を確認したいときは、こちらに連絡してみましょう。
知っておくと嬉しい裏ワザ・お得情報
ここからは、松栄堂をもっとお得に、もっと楽しく満喫するための情報をまとめてご紹介します。
薫習館の「薫ガチャ」で運試し
薫習館では、500円で楽天的に楽しめる「薫ガチャ」というガチャガチャが設置されています。
ミニ線香が入っていて、すっきりとした香りや甘く華やかな香りなど、何種類かの香りからどれが出るかはお楽しみ。
そして「当たり」が出ると、お香立てをプレゼントしてもらえるという嬉しい仕組みになっています。
旅の思い出として、自分へのちょっとしたお土産にもぴったり。
子どもから大人まで、ワクワクしながら楽しめる仕掛けなので、ぜひ試してみてください。
試香は遠慮しなくて大丈夫
お店に並んでいるお香は、基本的にすべて試すことができます。
「いろいろ聞いてみるのは申し訳ないかな」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、香りを実際に確かめてから選ぶのは、松栄堂のスタッフの方々もおすすめしているスタイル。
遠慮せずに、気になる香りはどんどん試してみましょう。
香りは人によって好みが大きく変わるものなので、パッケージのイメージだけで判断せず、実際に香りを確かめてから選ぶことが、後悔しないお買い物のコツです。
新幹線の前後に立ち寄れる京都駅店
実は、京都本店まで足を運ばなくても、松栄堂の香りに触れられる場所があります。
京都駅の八条口側にある「京都駅 薫々(くんくん)」という店舗です。
こちらは新幹線改札に近いアスティロード内にあり、営業時間は9時から21時までと、本店よりも遅くまで開いているのが特徴。
新幹線の待ち時間や、京都を出発する直前にも立ち寄れる便利な立地なので、旅の最後にお土産を買い忘れた、という方にもおすすめです。
なお、四条烏丸のCOCON烏丸ビル1階にも店舗があるので、京都市内を移動するルートに合わせて立ち寄り先を選べるのも、地味に嬉しいポイントです。
季節イベント「香り博」をチェックしておく
松栄堂では、鳩居堂や日本香堂といった他の香り関連の老舗と合同で、毎年春に「香り博」というイベントを開催しています。
例年4月18日の「お香の日」あたりから約1ヶ月間、さまざまな企画やイベントが行われるので、春に京都を訪れる予定がある方は、事前にチェックしておくとより充実した体験ができるはずです。
開催内容は年によって変わるので、訪れる前に公式サイトやInstagramで最新情報を確認するのがおすすめです。
香りのワークショップで自分だけの香りを作る
時期によっては、匂い香づくりのワークショップが開催されることもあります。
お香の原料や種類についての説明を聞いたあと、自分だけのオリジナルの香りを調合できるという、なかなか貴重な体験です。
完成した香りは巾着袋に入れて持ち帰ることができるので、世界に一つだけの京都みやげになります。
開催情報は不定期なので、訪れる予定の時期が決まったら、公式サイトで開催スケジュールを確認してみてください。
薫習館は写真スポットとしても優秀
最近では、SNSをきっかけに薫習館を訪れる若い世代の観光客も増えているそうです。
ガラス張りでモダンな建物や、天井から吊るされたかおりBOXなど、写真映えするポイントが多いのも特徴。
老舗の本店とのギャップも含めて、京都旅の思い出を写真に残すのにぴったりの場所です。
入場無料、予約不要というハードルの低さも、ふらっと立ち寄りやすいポイントです。

周辺の観光スポットと一緒に巡るのもおすすめ
松栄堂のある烏丸二条エリアは、京都御所や二条城にも比較的近い立地です。
地下鉄を使えば、烏丸線・東西線で京都市内の主要スポットへスムーズに移動できるので、観光ルートに組み込みやすいのも嬉しいポイント。
周辺には、漫画専門のミュージアムや、書道体験ができる教室なども点在しているので、香り体験だけでなく、京都らしい文化体験をいくつか組み合わせて巡るのもおすすめです。
御所周辺をのんびり散策したあとに松栄堂と薫習館に立ち寄り、香りに包まれてひと休みする、というプランは、京都らしいゆったりとした時間の過ごし方になるはずです。
まとめ
松栄堂は、300年以上の歴史を持つ京都の香りの老舗でありながら、初めての方でも気軽に楽しめるお店です。
本店では実際にお香を試しながら自分好みの香りを見つけられ、隣接する薫習館では無料で香り文化にじっくり触れることができます。
香房見学やワークショップなど、一歩深く香りの世界に踏み込める体験も用意されていて、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力です。
薫ガチャや試香、京都駅店の活用など、知っておくとちょっと得する情報も盛り込んでみました。
京都旅行のプランに、ぜひ松栄堂と薫習館での香り体験を加えてみてください。
きっと、いつもの京都旅とはひと味違う、心に残るひとときになるはずです。
香老舗 松栄堂 京都本店・薫習館
住所:京都市中京区烏丸通二条上ル東側
電話:075-212-5590
営業時間:京都本店 9:00〜18:00/薫習館 10:00〜17:00(入場無料)
定休日:年始のみ休み
アクセス:地下鉄烏丸線丸太町駅7番出口から徒歩3分、烏丸御池駅1番出口から徒歩5分
※営業時間や料金、イベント情報は変更になる場合があります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
