広隆寺は、日本最古の木造仏を有する寺院として知られており、その中でも弥勒菩薩半跏思惟像は、日本を代表する仏像の一つとして世界的に有名です。
弥勒菩薩とは?
国宝第一号に指定された太秦、広隆寺の弥勒菩薩、正式名は弥勒菩薩半跏思惟像と言います。
赤松の一本造りで、高さは123.3㎝。飛鳥時代に造られとされています。
弥勒菩薩とは、釈迦が入滅してから56億7000万年後に現れて民衆を救う仏とされていて
右手を頬に近づけて思索にふける姿が印象的です。
「さて、次はどのような世の中にするか」と考えてられるようですね。
細い目と眉のはっきりとした線、きりっとした鼻筋と唇は微笑を浮かべているように見えます。
これは飛鳥時代の仏像によく見られる“アルカイック スマイル“と言われ、謎めいて美しい弥勒菩薩像です。
広隆寺の弥勒菩薩の特徴
広隆寺には、国宝に指定されている宝冠弥勒と、少しマイナーですが魅力的な宝髻弥勒の2体の弥勒菩薩像が安置されています。
- 宝冠弥勒
- 国宝彫刻第1号に指定されており、その美しさは比類がありません。
- 切れ長の目や鼻筋のラインが美しく、穏やかな微笑みが印象的です。
- アルカイック・スマイルと呼ばれる、古代ギリシャ彫刻に見られるような神秘的な微笑みが特徴です。
- 宝髻弥勒
- 別名「泣き弥勒」と呼ばれ、少し寂しげな表情が特徴です。
- 新羅から献上されたもので、宝冠弥勒とは異なる魅力を持っています。
なぜ広隆寺の弥勒菩薩が特別なのか?
- 日本最古の木造仏の一つ 飛鳥時代の作とされ、その歴史的な価値は非常に高いです。
- 仏教美術の傑作 その優美な姿は、多くの芸術家や人々にインスピレーションを与えてきました。
- 日本の文化を象徴 広隆寺は、日本の仏教美術の歴史を語る上で欠かせない存在です。
まとめ
広隆寺の弥勒菩薩は、その美しさ、歴史的価値、そして日本の文化を象徴する存在として、多くの人々を魅了し続けています。
もし京都を訪れる機会があれば、ぜひ広隆寺に足を運んで、その実物をご覧ください。