京都の冬が少しずつ和らぎ、境内に漂う梅の香りに春の訪れを感じる季節になりましたね。
今日は、京都の早春を彩る最大のイベントの一つ、北野天満宮の「梅花祭(ばいかさい)」について、2026年の最新情報と地元民ならではの「混雑回避・満喫のコツ」をたっぷり詰め込んでお届けします。
「一度は行ってみたいけど、混んでそう…」「野点(のだて)のチケットはどうやって買うの?」という方のための完全ガイドです。

2026年「梅花祭」の基本情報
まずはここを押さえておきましょう。2026年(令和8年)の開催概要です。
- 開催日:
2026年2月25日(水) - 場所:
北野天満宮(京都市上京区) - 主な行事:
- 梅花祭本殿祭:
10:00〜(菅原道真公の命日にあわせた神事) - 野点大茶湯:
10:00〜15:00(受付終了14:30) - 梅苑「花の庭」公開:
9:00〜20:30(ライトアップあり) - 天神市(縁日):
早朝〜夕方頃
- 梅花祭本殿祭:

北野天満宮と梅の深い関係
北野天満宮と梅は切っても切れない存在です。
御祭神である菅原道真公は、無類の梅好きとして知られています。
太宰府へ左遷される際、愛した梅の木に別れを告げたという「飛梅伝説」はあまりにも有名ですね。
東風吹かば
にほひおこせよ
梅の花
主なしとて
春を忘るな
この和歌は、日本人なら一度は耳にしたことがあるはずです。
そのため北野天満宮の境内には、約1,500本・50種以上の梅が植えられており、
2月中旬〜3月下旬にかけて、白・紅・淡紅の花が次々と咲き誇ります。

梅花祭とは?|2月25日に行われる特別な神事
梅花祭の由来
梅花祭は、ご祭神・菅原道真公の祥月命日(2月25日)に行われる祭礼です。
平安時代から続く、非常に歴史のある行事で、学問の神様として知られる道真公を偲び、感謝を捧げます。
しかも、毎月25日の「天神市(縁日)」とも重なるため、境内は一年で最も活気にあふれます。

最大の見どころ:上七軒の芸舞妓さんによる「野点」
梅花祭で最も有名なのが、野点(のだて)大茶湯です。
野点大茶湯とは?
境内に設けられた特設の茶席で、上七軒(かみしちけん)の芸舞妓さんが、お点前を披露し、お茶を振る舞ってくれます。
この行事は、豊臣秀吉が北野で催した「北野大茶湯」に由来するとされ、その再現ともいえる、非常に格式の高い催しです。
上七軒の芸舞妓さんが勢ぞろい
上七軒は、北野天満宮のすぐ東側に広がる、京都最古の花街。
梅花祭の日は、
・芸妓さん
・舞妓さん
・地方(じかた)さん
が、正装で境内に姿を見せます。

【重要】拝服券(チケット)の入手方法
「当日ふらっと行って座れる」ほど甘くはありません。事前準備が肝心です。
- 初穂料:
3,000円(野点拝服券・宝物殿拝観券・撤饌引換券付き) - 頒布開始:
2026年1月25日(日)より - 販売場所:
北野天満宮の「文道会館」受付窓口 - 注意点:
郵送や電話予約、取り置きは一切ありません。 窓口での直接購入のみです。
地元民のアドバイス
当日券も例年販売されますが、午前中の早い段階で完売することが多いです。
もし1月25日以降に京都へ行く機会があれば、先に買っておくのが鉄則。
当日狙いなら、9時過ぎには現地に到着しておくことを強くおすすめします。
「昼から行って、野点も楽しもう」は、正直かなり難しいです。

梅苑(有料エリア)の見頃と楽しみ方
北野天満宮の梅は、境内無料エリアだけでも十分楽しめますが、梅苑(入苑料あり)は、やはり別格。
梅苑の特徴
- 約1,200本以上の梅
- 道真公ゆかりの品種も多い
- 茶屋があり、甘酒や和菓子が楽しめる
梅の香りが最も濃く感じられるのは、この梅苑です。

2026年の特別演出:蜷川実花 with EiM のインスタレーション
2026年の梅苑「花の庭」は、例年以上に注目を集めています。
現在、「雪月花の三庭苑」梅苑「花の庭」では、写真家・映画監督の蜷川実花さんが率いるクリエイティブチーム「EiM」によるインスタレーションが開催されています。
- 期間:
2026年2月1日〜5月24日 - 時間:
9:00〜20:30(最終入場20:00) - 入苑料:
大人 3,000円(当日券)
歴史ある梅苑に、蜷川さん特有の鮮やかな色彩の世界が融合。
特に夜のライトアップは「この世のものとは思えないほど幻想的」と地元でも話題です。梅花祭の野点を楽しんだ後、夕暮れ時までゆっくり滞在してこの展示を見るのが、2026年最高の贅沢コースです。

地元民が教える「混雑回避」と「立ち回り」のコツ
梅花祭当日は、正直に申し上げます。「ものすごく混みます」。
でも、以下のポイントを意識するだけで疲れ方が全く違います。
移動は「市バス」を避けるべし
京都駅や四条烏丸から「北野天満宮前」行きのバスに乗ろうとすると、渋滞で動かず、さらに満員で乗れない…という事態になりがちです。
- おすすめ:
京福電車(嵐電)で「北野白梅町駅」まで行き、そこから徒歩(約10分)。 - 穴場:
地下鉄「今出川駅」からタクシー、もしくは気合を入れて徒歩(約30分)。
今出川通を西へまっすぐ歩くだけなので、意外と街歩きとして楽しめます。
野点席の「待ち時間」を覚悟する
野点席は非常に人気で、1〜2時間待ちになることもあります。
ただ、待機列の横では舞妓さんがお茶を点てる姿を間近で見られるので、カメラ好きにはたまらない時間でもあります。
防寒対策(カイロ必須!)をしっかりして、その待ち時間さえも「京都の風情」として楽しむ心の余裕を持ってくださいね。

「天神市」の屋台を楽しむなら午前中に
25日の縁日(天神市)は、参道に数百もの露店が並びます。
アンティークの着物や古道具を狙うなら早朝から。
食べ歩きを楽しむなら、お昼過ぎは人が多すぎて歩くのも困難になるため、11時頃には一通り回っておくのがベストです。
梅花祭の帰りに寄りたい!周辺の絶品グルメ
せっかく北野さんに来たなら、ここは外せません。
- 粟餅所・澤屋(あわもちどころ・さわや):
天満宮のすぐ目の前。
注文を受けてから丸める「粟餅」は、ぷちぷちした食感と上品な餡が絶品。
店内でのイートインは行列必至ですが、回転は早いです。 - とようけ茶屋:
行列のできる豆腐料理店。
ここの「とようけ丼(豆腐のどんぶり)」はリーズナブルで満足度高。
並ぶ時間がなければ、店頭でお豆腐や厚揚げを買って帰るだけでも価値あり。 - カステラ・ド・パウロ:
ポルトガル菓子専門店。
実は道真公とポルトガルには不思議な縁(菓子文化の伝来など)があるんです。
「パォンデロー(カステラの原型)」をかじりながらコーヒーで一息つくのは、ツウな過ごし方。

まとめ:2026年梅花祭を成功させるチェックリスト
- 拝服券はできれば事前に窓口でゲット!(当日なら朝一で)
- 移動は嵐電「北野白梅町」経由が正解。
- 防寒対策は万全に。(京都の2月末は「底冷え」します)
- 蜷川実花展のためにスマホの充電は100%に!
- お土産には「厄除玄米」を授かりましょう。(梅花祭限定の授与品です)
梅の花言葉には「忍耐」がありますが、冬の寒さに耐えて咲く梅のように、混雑を乗り越えた先には、この日、この場所でしか味わえない最高に雅な体験が待っています。
2026年2月25日。 梅の香りと芸舞妓さんの華やかさに包まれて、あなたにとって素敵な「春の始まり」になりますように!

