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伏見稲荷大社・伝説の滋養食「スズメの丸焼き」完全ガイド

京都、伏見。
千本鳥居の朱色が鮮やかなこの地には、古くから参拝客を驚かせ、そして虜にしてきた「食」があります。
それが「スズメの丸焼き」です。

一見すると衝撃的なビジュアルですが、その背景には五穀豊穣を願う深い信仰と、京都の食文化の粋が詰まっています。
今回は、伏見稲荷を訪れるなら一度は知っておきたい(そして勇気があれば食べてみたい)、スズメの丸焼きのすべてを紐解きます。


なぜ伏見稲荷で「スズメ」なのか?

「お稲荷さんに来て、なぜ鳥を食べるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。実はこれ、稲荷大神への「報告」と「感謝」の意味が込められた、非常に理にかなった習慣なのです。

  • 五穀豊穣の敵を討つ お稲荷様は農業の神様です。
    大切なお米を食べてしまうスズメは、農家にとっては最大の天敵。
    そのスズメを退治し、「今年も無事に収穫できました」と神様に報告しながら食べることで、翌年の豊作を祈願したのが始まりとされています。
  • 豊臣秀吉の命による? 
    一説には、伏見城を築いた豊臣秀吉が、田畑を荒らすスズメを退治するために食べることを推奨したという伝承も残っています。

つまり、伏見稲荷でスズメを食べることは、「害鳥駆除」と「五穀への感謝」を兼ねた、非常に縁起の良い行為なのです。


旬の時期と希少価値

スズメの丸焼きは、一年中いつでも最高の状態で食べられるわけではありません。

  • 旬は冬(11月〜2月) 
    一番美味しいとされるのは、冬のスズメ。
    冬を越すために脂を蓄えており、身がふっくらとしています。
  • 現在は非常に希少 かつては伏見稲荷の参道にある多くの店で提供されていましたが、現在はスズメの捕獲量減少や狩猟者の高齢化により、提供する店舗が激減しています。
    「出会えたらラッキー」というレベルの希少なグルメになりつつあります。

いざ実食!その味と食べ方の作法

さて、気になるのはそのお味と食べ方です。

ビジュアルの衝撃

お皿に乗って出てくるのは、まさに「スズメそのもの」の姿。頭からクチバシまで、形を保ったまま香ばしく焼き上げられています。

味わいの特徴

  • タレの香ばしさ 
    何十年と継ぎ足されてきた秘伝の醤油タレが、炭火で焼かれることで凝縮された旨味を放ちます。
  • 野趣あふれる「身」
     鶏肉よりもずっと「濃い」肉の味がします。ジビエ特有の力強さがあり、噛めば噛むほど滋味が広がります。
  • 骨の食感 
    基本的には「骨ごと」バリバリと食べます。カルシウムたっぷりのスナックのような感覚です。

最大の難関?「頭」を食べる

通(つう)の間で最も好まれるのが「頭」です。
頭蓋骨の中に詰まった脳組織は、非常に濃厚でクリーミー。白子やレバーに近い、独特のコクがあります。


スズメを堪能できる名店

伏見稲荷でスズメの丸焼きを体験するなら、以下の老舗が有名です。

店名特徴
祢ざめ家(ねざめや)秀吉が命名したと言われる超老舗。店頭で焼く香ばしい匂いに誘われます。
稲荷家(いなりや)落ち着いた雰囲気で、伝統的な伏見の味を守り続けている名店。

知っておきたい豆知識:ウズラとの違い

メニューには「スズメ」の隣に「ウズラ」が並んでいることが多いです。

  • スズメ 
    野性味あふれる小ぶりな味。骨が硬めで食べ応えあり。
  • ウズラ 
    肉質が柔らかく、鶏肉に近い感覚で食べやすい。スズメに抵抗がある方は、まずウズラから挑戦するのがおすすめです。

まとめ:伏見の歴史を「噛み締める」体験

スズメの丸焼きは、単なる「変わった食べ物」ではありません。
それは、伏見という土地が育んできた、神様と人間と自然の関わり合いを象徴する食文化です。

千本鳥居を歩き、お稲荷様の神秘に触れた後は、そのお膝元で古の人々に思いを馳せながら、香ばしいスズメを一口。
これこそが、伏見稲荷における究極の参拝の締めくくりと言えるでしょう。

京たび

こんにちは!
京都生まれの京都育ち。
現在も大好きな京都で生活をしています。

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